ゼークトの組織論に想う ~人間の本質の4分化~
1920年代に活躍したヴァイマル共和国軍の上級大将ハンス・フォン・ゼークトは4つの兵士の分け方を提唱した。
別名「ゼークトの組織論」と呼ばれるそれは現代の人間、またその生きる姿勢にも大いに通じる。
曰く、
有能な働き者
無能な働き者
有能な怠け者
無能な怠け者 である。
子供はまず有能な働き者を目指し、やがて有能な怠け者になることを覚える。
無能な働き者は、ちょっぴり悲しい人生を送りやすい。
無能な怠け者は一番幸せになりやすいが、その反面そんな呼ばれ方はしたくない(笑)
────人間は得てして怠けながら有能と呼ばれたい生き物なのだ。
「組織論」のゼークトは以下と語った。
有能な怠け者。これは前線指揮官に向いている。 理由は主に二通りあり、一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため。そして、どうすれば自分が、さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである。
有能な働き者。これは参謀に向いている。 理由は、勤勉であるために自ら考え、また実行しようとするので、部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである。また、あらゆる下準備を施すためでもある。
無能な怠け者。これは総司令官または連絡将校に向いている、もしくは下級兵士。 理由は自ら考え動こうとしないので参謀の進言や上官の命令どおりに動くためである。
無能な働き者。これは処刑するしかない。 理由は働き者ではあるが、無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし、さらなる間違いを引き起こすため。
さて、貴方は。