【クェン酸の弘法も筆の誤り】弘法大師は一体何の文字をあやまったのか?
どんな名人・プロでも時にはミスを起こすものですよ。という意味で使われる『弘法も筆の誤り』
日本人の知ることわざの中でもトップクラスに知られていることわざですが、
では、『弘法大師(空海)は一体、何の文字を書き間違えたのか?』と問われると困ってしまう人も多いのでは?
まあ、一生知らんでも問題はねえでしょうが(笑)
弘法大師(空海)は真言宗の開祖。
嵯峨天皇、橘逸勢とともに『三筆』と呼ばれます。
『今昔物語』によると、弘法大師は嵯峨天皇の勅命にて平安京の大内裏應天門に扁額(鳥居とかに付いてるやつね)を書くことになった。
が、しかし、
『應』の字の一画目の点を書き忘れてしまったのである。( ・∀・)アッハッハ
しかもバツの悪いことに発覚したのは扁額が應天門に飾り付けられてしまった後。
完全にやらかしてしまった、という話です。
しかしまあ、そこは幾多の困難を退け、唐にまで行った弘法大師。簡単には諦めやしません。
結果として、点の付け忘れられた『應天門』の扁額にちゃんと点が付くのですが、
付け方が実に平安的。
どうやったかというと、答えは、
A. 投げた(笑)
ええ、自筆を大きく振りかぶり自慢のストレートで扁額に書かれた点のない『應』に向かって。
球速にして160km/hを上回ったとか上回ってないとか。(※諸説あります)
サイン通りに飛んだ筆は見事に『がんだれ』を『まだれ』に修正、周囲の人は大層驚いたそうな。
弘法大師ぐらいになると直し方も常人とは違うという意味合いも込められた逸話なのだそう。
しかし、何を誤ったかってゆーと
素直に職人に頼んで、額を降ろしてもらうという選択をしなかったことが一番の誤りだと思います。