【クェン酸の飛常識】苦味料と書いてなんて読む? 苦味の正体をジャッジメント!

さて、こちら『苦味料』と書いて何と読むでしょうか。

すなわち

『にがみりょう』

 

――――ではなく『くみりょう』と読みます。

『読みにくっ!』と思った方もおられますね。

僕もです。

しかし考えてみてください。

甘味料と表記されていた際、『あまみりょう』と読まずにかんみりょうと読むのと同様です。苦味料はその名の通り、清涼飲料水やお菓子等に苦味を付けるために用いられる配合物ですが正体があやふや。

これは何の苦みなんだろうと思ったら何だか気になりますよね。σ( ̄^ ̄)?

 

では、クェン酸と一緒に苦味料くみりょうを紐解いてみましょう♪ヾ(o´▽`)ノ ハーイ☆

 



 

苦味料の主な材料というのは大きく分けるとコチラ。

・カフェイン
・ニガヨモギ
・ナリンジン
・香辛料抽出物
・レイシ抽出物
・ボラペット

※Web上にメチルチオアデノシンも苦味料の素材として掲出するが今回は除外。


見たことのあるものもあれば、あまり日常的に目にしないものも。
では、順番に見ていきましょう。

 

 

 

カフェイン

カフェインに苦味というイメージは人によって様々ですが、列記としたアルカロイド類の苦味成分です。カフェインと聞くと、どうしてもコーヒーやエナジードリンクなどの『覚醒作用』や飲み過ぎるとトイレが近くなる『利尿作用』が先にイメージとして湧きます。

カフェインは苦味成分ではありますが『ああ、コーヒーが苦いのはカフェインのせいなんだ』というのは半分正解の半分不正解。

 

コーヒー豆自体にはカフェインをはじめとするクロロゲン酸、トリゴネリンなどの苦味成分が含まれています。

しかし、実際それらが担う苦味の度合いは一部、コーヒーの苦味の多くは焙煎時に生じる『焦げ』によるものです。

カフェインの苦味とはまた異なります。

 

 

ニガヨモギ

名前を読んだだけで口内に苦味が広がりそうなニガヨモギはキク科ヨモギ属の多年草。原産はヨーロッパで日本には江戸時代に入ってきました。広義にとらえればハーブの一種で、リキュールや清涼飲料水の香りづけに用いられます。ただし摂取量が過ぎるとツヅョンという成分が作用して、神経麻痺や嘔吐を引き起こすので留意が必要です。(  °ω°):∵グハッ!!

 

 

ナリンジン 

あまり聞きなれないかもしれませんがナツミカンの外皮に含まれる成分と聞けば、ナリンジンという名前は知らなくても仮想の苦味で唾液腺が刺激されます(笑)。

ナツミカンの中でも未熟な果実の外皮、グレープフルーツ・はっさくなどの外皮にも含まれます。有機化合物のフラバノン配糖体。抗アレルギー作用があり、また免疫力を高める効果もあるので花粉症などの症状緩和の効果が期待されます。

 

香辛料抽出物

香辛料抽出物と表記されると何やらすごい辛そうなイメージが全面に出ますが、厳密に言うと『香辛料を抽出・蒸留し、原材料とした香辛味の食品への付与を目的とする食品添加物』の総称です。スパイス抽出物とも言います。

含まれるのはショウガやシソ、コショウ、ローズマリー、サフラン、カンゾウ、セイジ、パプリカ、…といった75の品目が基原となっており、既存添加物名簿の告示の際はこれらに限定されているそう。

 

 

レイシ抽出物

レイシで苦味となると『霊芝』かニガウリなどの『ツルレイシ』のことか判断に迷いそうになりますが、ここでは前者。

サルノコシカケ目マンネンタケ(Ganoderma lucidum KARST.)の菌糸体、もしくは子実体またはその培養液より、水、エタノールまたは二酸化炭素で抽出して得られたものを言います。霊芝特有の有用成分の一つ、ガノデリン酸などのトリテルペン類が苦味成分となり、いわゆる『良薬口に苦し』という苦さはここから来ているという説もあります。※諸説有り

 

ボラペット

聞きなれない名前ですがハーブの一種。ボラペットの茎から得られた、ボラぺトシド類を主成分とするものを言います。

飲用することによる心拍機能増強効果、HIV-1型ウイルスに対する阻害効果、解熱、コレステロール低減、糖尿病予防.改善、血糖値改善、尿酸値低減、通風の予防改善、消化機能の向上、代謝機能の改善、抗フリーラジカル作用、肝機能の改善、肝臓の解毒機能の向上、食欲増進、慢性皮膚炎、関節炎、頭痛、慢性創傷、嘔吐とすんごい効果がありますが、当然、とんでもなく苦いとのことです(笑)

 



 

 

――――以上が苦味料の材質として扱われている素材。

 

書いてるだけで苦味が増しますね。(汗)

 

苦味料は甘味料、酸味料と並び有機材料と呼ばれるもの。苦味の付与、増強として扱われる品目の一括名称です。

清涼飲料水やお菓子の成分表に記載された『苦味料』。その中身はこんな感じでした。人生の酸いも甘いも吸い尽くしたなら、最後は苦味を楽しむのがオトナ。

 

某有名製菓メーカーより発売された新商品。購入した友人が『にっっがっ! うわ·····「にがみりょう」とか書いてる。なんだコレ?

と、宣ったからチャンスです。

 

すかさず

『それ「苦味料(くみりょう)」って言うんだぜ』と解説してあげましょう。

 

きっと友人はナリンジンを口に含むより苦い顔をしてくれること請け合いです♡( □_□)ゞキリッ

 

 



いつもあなたのおそばにクェン酸

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください